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QR決済は「かざすだけ」には勝てない

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最近何かと話題のQR決済システム。

 

全額返金キャンペーンやら、ポイント還元やら、情報漏洩やら、、、

とにかく何かと話題が多い。

 

特に直近ではCMでもみるようになり使っている人も増えてきたのではないだろうか。 

 

 

実は私も、返金キャンペーンには目がなくキャンペーンを耳にするとすぐインストールしていた。

 

しかしながら、今使用しているQR決済はたったの一つもない。通信量の無駄遣いもいいところだ。

 

どのQRシステムもアンインストールしてしまった。

 

そんな私が現在使用している決済システムは、「交通系IC」「クレジットカード」。

 

結果としては、「現金」→「交通系IC・クレカ」→「QR決済」「交通系IC・クレカ」という移り変わり。

 

最終的に落ち着くところは元の場所。

 

そして「交通系IC・クレカ」に戻ってみて、「やっぱこれだわ、、、」と改めて。

 

QR決済と、交通系IC(Suica)の二つを経験してみて感じたこと。

 

それは、QRはSuicaには勝てない、ということだ。

 

なんでかって?それはQR、Suicaに共通するある点が関わっていると思う。

 

※さて、その前に、ここでいう「勝てない」とはシェアと奪うことはできないということ。使う人が全くいなくなるというわけではないし、QR採算が取れるまでに大きくなるかもしれない。私が言いたいのは、このままのシステムでは、あくまでも多数派はSuicaもしくはクレカのままだということ。

 

QRがSuicaに勝てないと思う理由

 

では、QRがSuicaに勝てない理由はどこにあるか。

私が考える理由はこの2点にある。

 

  1. QRとSuicaの決済フィールド
  2. 少額決済の頻度と重要性

 

 

QRとSuicaの決済フィールド

 

 

 

QR決済もしくはSuicaのどちらかを使用したことがあるひとは多いだろう。

 

では、QR決済もしくはSuicaを使用する場面を思い浮かべてみてほしい。

 

コンビニ、駅、駅の中の売店、 カラオケ、薬局、、、etc

 

こんなところが思い浮かぶのではないだろうか。

 

 

世の中には二つの決済フィールドがあると思う。高額決済と少額決済だ。

ここで高額決済や少額決済の厳密な定義をしてもあまり意味のないことないいことなので定義はそれぞれの感覚に任せる。

 

決済フィールドがこの二つと仮定した時、QRとSuicaはどちらに分類されるだろうか?

 

そう間違いなく、少額決済である。

 

少なからず、「Suicaで家を買ったよ!」「QRで車を買った」などという人はおそらくほとんどいない。

 

ちなみに、クレジットカードは少額、高額決済共に使用されていると思う。

 

この、少額決済というのが「QRがSuicaに勝てない」と思う大きなキーワードになる。

 

 

少額決済の頻度と重要性

 

 

さて、ではなぜ少額決済では「QRがSuicaに勝てない」のか。

 

それは少額決済の頻度と重要性にある。

 

これは考えればすぐわかることだが、生活のほとんどは少額決済の集まりだ。

 

例えば、

 

朝の通勤代(電車)      500円

会社についてドリンクを買う  150円

昼食             1000円

仕事終わりの飲み会      4000円(一人当たり)

帰りの電車          500円

 

日によっては、終電を無くしてタクシーで、、、なんて日もタクシー代などせいぜい5000〜多くても10000円程度だ。

 

1日に20000円(私は20000〜高額だと感じている)を使うことはあるかもしれないが、一気に20000円を使うという機会は、考えてみると実は少ない。

 

そう考えてみると、やはり生活は少額決済で成り立っている。1日にこなす少額決済は多い。

 

 

さて、ここで皆さん自身の少額決済の場も思い起こしてみてほしい。

一日どんなところにお金を使っているか、、、

 

想像してみると思うことがある。

 

こんなにお金使ってるのか、、、

 

と。

 

改めて考えてみると減らそうと思えば減らすことができるお金が結構ある気が市内でもないがまあそこは今回は見逃そう・・・

 

想定していた通りの場所にしかお金を落としてないぞ?と感じた方は、おそらくかなりお金に気を使っているか、生まれながらの倹約家だろう。羨ましい・・

 

しかし、人は思っているよりお金を使っているのである。金額ではなく、少額決済という場に。

 

なぜか?

 

 

それは少額決済の重要性の低さにある。

 

言い方が少し悪いかもしれないが、コンビニで150円使うか200円使うかの違いはさほど変わらないのだ。

 

少額決済にはそれよりも重要なことがある。

 

それは、決済にかかる時間である。

 

現在の日本人は、本当に忙しい。特に外にいる場合には1分、1秒が命取りになるシーンもある。(好ましいことではないが・・・)

 

そんなシーンにおいて重要なのは、速さなのだ。

 

ここに、私が「QRがSuicaに勝てない」と思う最大の理由がある。

 

要するに、コンビニや駅構内での買い物等、時間に余裕がないことの多い少額決済というフィールドにおいて重要なのはSuicaの「かざすだけ」の圧倒的速さであり、QRにおけるポイントではない。

 

この点において、日本が現在の日本である限り、QRはSuicaに、画面を出さずに「かざすだけ」のSuicaには勝てないと思う。

 

冒頭に、書いたようにQRが完全になくなるという事ではない。

 

例えば、帰り道のコンビニで何かを買ったり、目的地に早く着きすぎてカフェで時間を潰す時。

 

こんな時は、ポイント速さに勝る。

 

だから、どちらが良いということを言いたい事ではない。

 

ここで言いたいのは、あくまでも現在の日本の生活スタイルにおいてはSuicaのような交通系ICのシステムなのだ。と思う。