映画を観るときの観点。〜映画を10倍楽しく〜
筋金入りの!とまでは行かないが、私は映画鑑賞が趣味だ。
とは言っても、
「この構成が〜」
とか、
「このカットが〜」
なんて、映画の常識を知っているわけでもないし、それを楽しみに行っているのではない。
私が、観ている観点は、ただ一つ。
「作者の言わんとしていることはなにか」
この観点で映画を見るだけで、映画は10倍は面白くなると思うし、100倍深読みができるようになる。(ただの深読みで終わるが娯楽などそれでいい。)
評論にしろ小説にしろ、筆者は何かを伝えたくて筆を走らせている。特に評論に関しては、言いたいことはただの一つなのに、それをなんとか遠回りして具体例を出して、なんとかして伝えようとしてくる。
映画もそれと同じだと思う。
このブログの他の記事でも取り上げているので是非読んでみてほしいが、作者(監督)には何か伝えたいことがある。それは社会への不満、提言であったり、新たな想像かもしれない。それはそれぞれ感じるものにしかわからないが、何かしらある。
そして、その伝えたいことに関して、登場人物が大きく関係してくる。作者はなぜ、主人公をこういう性格にしたのか、なぜ悪役はコイツなのか。
それは、作者側からすれば、「その性格」でなければならなかったからだと思う。思いたい。
決闘シーンにおける、決闘場所の周りの雰囲気などもその一つだ。とにかく全ての設定は、必然的に設定されている。そう思いたい。
そういう観点を、もって映画を観てみるとまた違ったストーリーが見えると思う。
仮に、受け取るものが人と違くても、趣味娯楽なんてそれでいい。
少なくとも、「登場人物が、こんなことをしてこんなことがあって、最終的にこうなった」だけを観るのとは違った楽しさがあるだろう。